小さな約束でも必ず守る…世界を巡り改めて感じる伝え残したいもの <市田ひろみ 連載14>
私のいくつかの仕事の中に、世界の民族衣装の研究がある。 初めてのヨーロッパの旅は、1968年。11ヶ国、40日間の旅だった。 まだまだ日本人旅行者と出会うことなく、添・・・
私のいくつかの仕事の中に、世界の民族衣装の研究がある。 初めてのヨーロッパの旅は、1968年。11ヶ国、40日間の旅だった。 まだまだ日本人旅行者と出会うことなく、添・・・
私は、明治生まれの親に育てられた。きびしい親で、たえず小言を言っていた。 「返事は聞こえるようにせなあかん」 「恩忘れたらあかん」 「約束は守らなあかん」 「弱いもんいじめしたらあ・・・
その日は特に暑い日だった。 京都嵐山の松尾大社は、蝉の声がさらに暑さに拍車をかけていた。 私は、白地に藍の茶屋辻模様のきものを着て出かけた。 その日の対話のお相手は、元・京都大学総・・・
人類の長い歴史の中で、私たちは、たまたま「80年」という時間を頂いている。 日本人は先進的な文化と、伝統的な文化をバランスよく両輪で支えながら、豊かな暮らしを享受することが出来た。・・・
「一緒のお墓になんか入りとうないわ」 「なあ。もうえーなあ!!」 「あの世へ行ってまで、めんど見んの、しんどいでー」 「そんなこと言うてからに。出棺の時、泣いてたん、だれや!!」 ・・・
「何かひとこと」「スピーチ」など、人前で話すことはむつかしい。 私達が講演で依頼される時間は最初から60分、90分と時間の設定があるので、その内容はテーマによって話される。 話術と・・・
Kさんは、タクシーの代金を払おうとして、おつり二十円を 「結構です」 と言ったそうだ。そうしたら運転手が 「おたくに恵んでもらおうとは思ってません!!」 と言われた。間の悪い時間が・・・
久しぶりに錦市場へ出かけた。京の胃袋だ。 金曜日の昼前。相変わらず、あらゆる国の人々を巻きこんで、細い錦通は満員電車のごとしだ。 川政(錦通富小路 角)の主人は、 「錦も変わりまし・・・
2020年のオリンピックのメインスタジアムが予算の膨張でゆれている。 1300億円が2520億円になったとあっては、誰だってびっくりする。 家とか車とか、大きな買物をする時は、予算・・・
7月に入ってからの京都は、毎日むしあつく、きものぐらしの私はつらい思いだ。それでも 「きものはよろしいなあ」 「先生がきもの着たはったら、あつくるしいようには見えまんなあ」 などと・・・