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温泉に含まれる酵母に注目!髪と頭皮を救うバイオ育毛剤とは?
微生物を利用したバイオ技術は、食品、飲料、化粧品、燃料、ごみ処理など様々な業界で活用されている。よく耳にするのは乳酸菌などの善玉菌や酵素だが、髪の毛の世界でも微生物が役に立っているという。そんな科学的な研究が進められている、バイオなヘアケア製品を調べてみた。
温泉から採取された藻の一種が頭皮の環境を改善
大分県別府市に本社を置く株式会社サラヴィオ化粧品。土地柄、温泉に対する研究を進めてきたが、温泉の成分ではなく、温泉の中にいる「微生物」に注目。いくつかの新種の微生物を発見した。
同社サラヴィオ中央研究所の加世田国与士所長は、こう語る。
「太古の昔から温泉は傷の治療や疲労回復、美肌など様々に利用されてきました。私たちはミネラル以外にも『何かいいものがあるはず』と考えて、微生物に焦点を当てたのです。その中で、ある酵母に注目し6万個に及ぶ遺伝子解析を行ったところ、人の発毛シグナルを制御することを見つけたのです」
M-1と名付けられたこの酵母は、発毛や脱毛の「司令塔」となる毛乳頭細胞のミトコンドリア(細胞内でエネルギーを生み出す器官)に働きかけ、エネルギーの産生を促す。毛乳頭細胞は発毛シグナルを出すために、莫大なエネルギーを必要とする。
「髪の毛にはヘアサイクルという周期があります。発毛し、成長し、やがて抜けていくわけですが、毛乳頭細胞から正しい指令が出されていないとサイクルが乱れます。正常に生えてこない、きちんと成長しない、早く脱毛してしまうといったことが起こります。M-1は細胞が健康に働くサポートをするわけですね」(加世田所長)
さらに研究を進めた結果、M-1は抜け毛を抑制する遺伝子にも働きかけることがわかったという。髪の毛の成長と脱毛予防という、育毛の二大問題を解決できる微生物といっていいだろう。
M-1ミストを使う前(左)と使った後(右) 50代男性、M-1育毛ミストを塗布後、10ヵ月経過
同社の「温泉微生物」で、髪に関わるものはもう一つある。「RG92」という藻類(藻の一種)だ。
「2012年に新発見したRG92には、皮膚や体内の炎症を抑える成分を生み出すことがわかりました。細胞の中から出てくる炎症因子の経路をシャットアウトすることで、炎症を抑え、付随する痛みやかゆみといった症状も治まるのです。抜け毛が起こっている人は、頭皮に炎症が起こっていることがあります。そこで、炎症を抑えて頭皮の環境を改善するヘアケア製品に応用できるのではないかと考えたのです」(加世田所長)
頭皮に炎症が起こっていると、かゆみで頭を掻いて悪化させることになるし、皮脂が多い人がなりやすい脂漏性脱毛や、フケが毛穴を塞いで起こるひこう性脱毛でも頭皮の炎症が指摘されている。
同社ではM-1を配合した「M-1育毛ミスト」とRG92を配合した「RG92マルチアクティブローション」というヘアケア製品を開発した。化学系の育毛剤が肌に合わなかった人や、頭皮環境を改善したい人などに好評という。
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