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「ほほほ ほにゅうびん」~学生デザインで高齢者の使いやすさに特化
芝浦工業大学(東京都港区/学長 村上雅人)デザイン工学部デザイン工学科の女子学生と橋田規子教授がBABAラボ(埼玉県さいたま市/代表 桑原静)と共同でデザイン開発した、目盛りが見やすく指にフィットして持ちやすい新しい形の哺乳瓶「ほほほ ほにゅうびん」が商品化された。2016年8月8日(月)にBABAラボ WEBサイトにて販売を開始し、名古屋の名鉄百貨店や仙台三越等、全国の百貨店でも展開する予定。
近年、共働き家庭の増加と保育施設の不足を背景に「孫育て」の機会が増えている高齢者と赤ちゃんの安全を考え、哺乳瓶の落下事故や計量ミスを防ぐ工夫を施した、今までにない視点でのデザインとなっている。今回発売される「ほほほ ほにゅうびん」は、産学連携プロジェクトとして学生のデザインで社会的な課題を解決し、多世代での子育てを支援するものづくりに取り組んだもの。
決め手は「見やすい目盛り」「指先にフィットする形状」
まず、55歳から67歳のシニア女性が新生児人形を用いて5種類の既存品を使用し、調乳と授乳を行ってアンケートを実施する感性評価を行いました。同時に写真と動画も撮影することで、何気ない行為での評価も観察しました。その結果、目盛りの見やすさが哺乳瓶の評価に最も影響すること、手のひらではなく指先で支えるように持つという持ち方の特徴が明らかになった。
そこで、数パターンのスチールモデルを作成して比較検討し、10mlごとに徐々に長くなる視認性の高い目盛りと、指先に触れる面が多く凹凸が滑り止めになり掴みやすい花型のデザインを採用することになったという。
すべての人が安全に使える哺乳瓶で、社会全体での子育てを推進
橋田教授は「BABAラボは多くのシニア世代の女性が所属しており、デザインを検討するにあたって多大な協力を得ることができました。地域のコミュニティで生まれた課題解決のアイデアを、『心地よさ』を盛り込んだエモーショナルデザインで形にした社会的意義のある商品になりました」と述べている。
BABAラボ WEBサイトにて購入可能。
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