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やってみよう!楽しい「リモートおしゃべり会」
「リモート飲み会」「オンライン飲み会」という言葉をご存じの方は多いだろう。簡単にいうと、パソコンやスマートフォン(以下スマホ)、タブレット端末のビデオ通話を使って、飲み会をするというものだ。パソコンというと苦手意識のある方もいるかもしれない。だが、スマホでビデオ通話を楽しむシニアも少なくない。今回は、コロナ禍を逆手にとって、新たな楽しみを手に入れようという提案をしたい。
50~80代の料理教室仲間たちと
リモート会議や飲み会の手段には『Zoom』や『LINE』などのアプリが知られている。最初の設定と仕様を覚えるまでは手間取るかもしれないが、家族や友人の手を借り何度か使用するうちに必ず覚えられる。元々それほど難しいものではないのだ。
コロナ禍を機に、リモート飲み会ではなく、リモートおしゃべり会を始めたという70歳代の女性(東京在住)にその楽しさを聞いた。
――リモートおしゃべり会を始めたきっかけはなんですか?
私には定期的に集まるお友だちのグループが2つありました。ひとつは高校の同級生7人。月に一度のランチとおしゃべりを楽しんでいました。もうひとつは20年位前に通っていたお料理教室のグループで、年に一度持ち寄りの食事会、美味しい店での食事会、お正月の七福神めぐりをしていました。
コロナ禍で「会えなくなってつまらない」という声が出てリモートおしゃべり会を始めたのです。
顔が見えるのがいい
生活にアクセントつく
――リモートおしゃべり会の良さはどんなところですか?
「顔が見えるのはいいね!」というのがみんなの感想です。久しぶりにお化粧して、気に入った服を着て、アクセサリーをつけて身ぎれいにしたという人もいます。
遠くに離れていても(海外でも、旅行先でも)参加できるのがうれしいと言う人も。お料理教室の先生は、故郷の台湾から参加していますしね。家族以外と話すことは、生活にアクセントをつける上でも必要だと思います。
――パソコンなどの使用に不便はありませんでしたか?
2つのグループ合わせて、50~80代の人たちが参加していますが、ほとんどがパソコンに慣れています。唯一88歳のお料理教室の先生だけは、娘さんにビデオ通話の初期設定をしてもらいました。中にはスマホで参加の人もいますよ。
パソコンやタブレット端末なら、7~8人くらいまでは全員一度に表示しても顔の表情がわかるので、実際に会っているような感じです。
参加・退出自由で負担にならない
「聞くだけ参加」でもOK
――リモートおしゃべりで工夫していることはありますか?
グループによって日時、所要時間を決めて開催しています。ですが、参加するのも退出するのも自由なので、参加が負担になることはありません。
仕事中のため、「聞くだけ参加」と称しておしゃべりを聞いているだけの人もいます。それでも仲間と一緒にいる気がするそうです。
――リモートおしゃべり会で困ったことはありましたか?
一日目のトラブルで多かったのは、自分が映らない、声が伝わらないということでした。ビデオとマイクのアイコン(ボタンのようなもの)の使い方がわかっていなかったことが原因だったのですが、今となれば楽しい思い出です。
◇
この女性のグループは、リモートおしゃべり会に『Zoom』と『GoogleMeet』というGoogleのツールを利用している。Zo omは全員が無料会員の場合は連続40分で終了。GoogleMeetは60分となる。その特徴を使い分けることで、より充実したおしゃべり会を楽しめるようだ。
まずは友人や家族に聞いてみよう。「リモートおしゃべり会をしてみたいんだけど」と。
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