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2020年05月01日

「医療崩壊・介護崩壊」寸前。室内でできる高齢者向け運動で筋力維持に努めよう

新型コロナウイルスの感染者数は、政府の緊急事態宣言後も増加を続け、東京、大阪、兵庫など6都府県では「用意した病床の8割が患者で埋まり、まさにギリギリの状態」と、医療関係者は危機感を露わにしている。

厚労省クラスター対策班の西浦博北海道大学教授は感染者増をおさえるため、外出を控え人との接触を8割減らすことが必須と協力を呼びかけている。医療崩壊すれば、救える命が助からない状態に陥るからだ。
さらに、私たち高齢者にとっての心配事は、介護施設でのクラスター感染の発生である。NHKの調査報道(4月14日)によれば、全国884の介護事業所が感染者の発生などで休業になっている。介護施設に週3日通っていた認知症の女性は、今は自宅で長女に介護してもらっているが、歩行が困難となり、認知機能も低下しているという。感染が心配で介護施設に行くのを自粛する利用者も多く、こうした状態が長期化すると、「介護事業の経営が立ちいかなくなり“介護崩壊”に陥ることにもなりかねない」と専門家は憂慮する。

元気な高齢者にとっても、外出できない「巣ごもり状態」の生活は体調を崩しかねない。運動不足解消に、室内でできる高齢者向けの運動動画を紹介している自治体もある。
例えば、日野市のホームページでは「高齢者向けの筋力運動」動画を配信。お孫さんに操作を手伝ってもらい、動画を見ながら健康維持に努めるのも良いのではないだろうか。
政府は5月中にも全国民を対象に特別定額給付金10万円を一律支給する。これを狙って早くも、詐欺集団が動き出しているという。不審な電話、メールにはくれぐれも用心してほしい。(老友新聞社)

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