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花粉症の季節到来!辛い症状を少しでも軽くする対策とは!?
今年もいよいよ花粉症の季節がやってきた。日本気象協会の2月14日の発表によると、関東では3月の上旬にはスギ花粉の飛散が始まり、3月から4月にかけて中部地方や関西でも飛散が始まるという。もちろん個人差はあるが、早めに花粉対策をしておくことが症状を抑えるのに有効ということで、今月は花粉症の原因や対策についてまとめてお伝えしよう。
花粉に免疫過剰反応
くしゃみ・鼻水・眼のかゆみ症状
花粉症とはアレルギー性鼻炎や結膜炎の一種であり、言い替えるならば花粉アレルギーである。杉などの花粉が、鼻、喉、眼などの粘膜に接触することによってアレルギー反応が引き起こされ、くしゃみや鼻水、鼻づまり、眼のかゆみなどの症状が現れる。
もともと我々の体には、ウイルスや細菌などの異物が入り込んだ際、体を守るためにそれらを排除するための免疫機能が備わっている。ところが、この免疫反応が過剰反応したり、害ではないものに対しても反応をしてしまうことがあり、そのような免疫機能の誤作動がアレルギー反応なのである。よく言われる「卵アレルギー」や「そばアレルギー」などと同じように、花粉症は花粉に対して免疫が過剰反応してしまう「花粉アレルギー」なのだ。
花粉に対するアレルギー反応の強さは人により様々だが、現在日本人の4人に1人が何らかの花粉アレルギーの症状を持っているという。「子供の頃は何ともなかったのに、大人になってから花粉症になった」という人も多いだろう。人によって花粉症にかかる時期は異なるが、簡単にたとえるならば、花粉に対する免疫の許容量の差によるもの。花粉の影響が許容量を超えたときに花粉症を発症するのだが、その許容量の少ない人は子供の頃から花粉症を発症し、許容量の大きな人は大人になってから発症、あるいは一生発症しない場合もあるのだ。
それ以外にも花粉症にかかる人とかからない人の差は様々な理由がある。アレルギー体質は遺伝もすると言われているので、家族に花粉症が多い家系の人は同じようになりやすい。また生活環境にも影響され、花粉の多い地域に住んでいる場合には、それだけ花粉にさらされる機会が多く、花粉に対する免疫の許容量も超えやすいのだ。老友新聞読者の方はご高齢の方が多いだろうが、子供の頃を思い返して欲しい。子供の頃、花粉症という病気があっただろうか。あまり耳にしなかったのではないだろうか。実は花粉症という病気は、近年になって増え始めたものなのだ。
1960年頃、戦後の復興の為に多くの木材が必要となるために、杉の木の植林が推奨されたのだが、時が進み、資材としての価値が失われると、多くの杉の木が放置されてしまった。建築資材としてきちんと管理された杉林であればそれほど多くの花粉は飛ばさないのだが、数十年放置され、より多くの花粉を飛ばす樹齢に達した杉が増殖してしまったのだ。また、町は整備され、土の地面はアスファルトの道路に変わった。すると花粉は土に吸着されず、アスファルトの上に堆積し、風に飛ばされやすくなったのだ。それ以外にも、大気汚染、ストレス社会、食生活の変化なども花粉症増加の原因とされている。
花粉症になりやすい環境となってしまった現代。なるべくかからないように、症状を抑えるために、出来るだけの対策を行っておきたいもの。ここではいくつかの花粉症対策を紹介しよう。
花粉症はこすると症状悪化
投薬治療で軽減も
《外出時》
マスクやメガネをかけて花粉から身を守ること。最近は花粉症対策用のマスクやメガネなども販売されている。とくにメガネは脇の隙間から花粉が入らないようにするための工夫がされているものもある。
また、できれば帽子もかぶりたい。髪の毛の中に花粉が入り込むと払い落としにくく、家の中に花粉を持ち込んでしまうためだ。
もし鼻のムズムズ、眼のかゆみを感じたらこすらないこと。
こすると余計に症状が強く出てしまう。可能であれば水で洗い流すのが良い。
《帰宅時》
家に入る前に、上着に付着した花粉を払い落とす。上着を脱いで、服の外が内側になるように折り畳んでから家に入ると良いだろう。服だけではなく、頭にも花粉は付着しているので注意しよう。手洗い、うがいも忘れずに行うようにしたい。
《室内》
アレルギー対策用の空気清浄機を用意するのも良い。また加湿器を使うと花粉が室内を飛び回るのを防いでくれる。
花粉の飛散が多い日は、洗濯物も室内干しにするなどの対策も必要になる。布団を外へ干した場合には、取り込んだ際に表面を掃除機で吸い取ると良い。
部屋の床がカーペットの場合、こまめに、ゆっくり時間をかけて掃除機をかけること。フローリングの場合には拭き掃除も行うと効果的だ。
《治療》
花粉へのアレルギーが強い場合には、これらの対策を心掛けたとしても、完全には症状を抑えることが難しいのが現状だ。その際は、内科や耳鼻科で投薬治療を受けることで症状が軽減するので、受診のうえ医師に相談しよう。
花粉症対策は、症状が出てしまってから行うのでは遅い。花粉飛散のシーズンが始まりそうになったら、早めに防御をすることが大切だ。
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