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救急車を呼ぶか迷ったときは「救急安心センター」の活用を!
新年明けましておめでとうございます。今年も皆さまが健やかに過ごされますようお祈り申し上げます。とはいえ、私たちは体のあちこち不調が出ることも多い年代だ。ところで、自分や家族が病気やケガをしたとき、どの程度の症状なら救急車を呼んでいいのか、悩んだことはないだろうか? そこで、「救急車、呼ぶか迷ったら?」をテーマに、情報を整理してみよう。
2023年の出動回数過去最多
搬送の半数近くは軽症者
皆さんは、年間の救急車の出動件数をご存じだろうか。昨年の救急出動件数は、全国で実に763万7967件だった(総務省)。これは集計開始以来、最多だ。さらに、救急搬送される人の半数近くは軽症者だとういう。
本当に必要としている人の元へ救急車が速やかに到着するためには、軽症者の搬送数を抑えなければならない。しかし近年、救急車の不適切な利用も増えていることが問題になっている。
そのため、緊急性のない救急搬送だった場合、料金を徴収する自治体が増えている。その結果、緊急性のない救急車の出動が減ったところも少なくない。もちろん、緊急を要する場合は、一刻も早く救急車を呼ぶべきだ。
しかし、その緊急を要する症状の判断が、一般の人には難しいことがある。そんなときは、ご存じの方も多いだろうが、救急車を呼ぶべきか相談できる機関がある。それは『救急安心センター』、電話番号は#7119だ。
救急安心センター
医師ら24時間対応
センターの医師、看護師、救急隊経験者などの職員が、24時間年中無休で電話に対応している。 サービスの内容は、「症状に基づく緊急性のアドバイス」「受診の必要性に関するアドバイス」「医療機関案内」。相談者の話から緊急性が高いと判断した場合は、救急車の出動も手配してくれる。
自治体が行なったアンケートでは、約9割の人が『救急安心センター』の利用が役に立ったと答えている。実際、「なんとなく様子がおかしい」という症状が、一刻を争う病気のサインのこともある。
救急車を要請するほどではない場合も、医療機関を提示してくれるので、ためらわずに『救急安心センター』#7119に電話を。
※『救急安心センター』は全国30か所に設置されている。#7119以外の電話番号で救急電話相談を行なっている地域もあるので、詳しくはお住まいの行政窓口までご相談を。なお、『救急相談センター』は「健康相談」「医薬品情報に関すること」「セカンドオピニオンに関することなど」には対応していないのでご注意を。
『こんなときに#7119!』(総務省消防庁)
●こんな症状で救急車を呼んでいいのかな…
●具合が悪いけどすぐに病院に行った方がいいかな…
●手遅れになったらどうしよう…
●近所の目が気になるから、救急車を呼ぶのは控えよう…
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