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新年を迎え、本格的な冬到来。朝晩の寒さが身にしみる。ヒートテックの肌着を重ね着し、凌いでいる。

俳優で歌手の中山美穂さんが自宅浴槽内で発見され、死亡が確認されたと報じられた。中山さんがデビューして間もない頃であったか、雑誌の取材でお世話になった。年を重ね、円熟した演技力を評価する声が多かっただけに、突然の訃報に惜しむ声が多い。所属事務所が「死因は入浴中に起きた不慮の事故」と発表した。

冬期、家庭内の浴槽での「溺死・溺水」事故がここ数年急増しているという。2023年の「家庭内の不慮の事故による死亡者数」(厚生労働省人口動態調査)は1万6050人で、交通事故死亡者数の約6倍だ。そのうち、浴槽内での溺死が43.3％を占め、最も高い。その多くは65歳以上の高齢者である。

暖かい居室から寒い脱衣所へ、そして熱い浴槽につかる。急激な温度差で血圧が上下して脳や心臓に負担がかかり、意識を失って浴槽内で溺死に至るケースが多いという。いわゆる「ヒートショック」と呼ばれる状態だ。

風呂に入る際は、かけ湯をしてから入浴、更衣室を温め温度差を少なくする、同居家族に声をかけてから入浴するなどの対策を心がけることが大切といわれる。特に飲酒後の入浴は、浴槽で寝込み溺れるなどのリスクが高いという。

今、インフルエンザ・新型コロナウイルス・マイコプラズマが同時流行している。健康に留意し、お正月を過ごしていただきたい。