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猛暑…涼を呼ぶ工夫
今年の夏も連日暑い日が続いている。熱中症予防の知識は、すでにお持ちの方も多いだろう。本紙今月号の2面にて、予防も含めて熱中症の記事を掲載している。ぜひ一度読んでいただきたい。さて、同じ暑さ対策でも、ここでは「涼を呼ぶ」工夫について取り上げたい。古くからある習慣も思い出し、涼しさと風情を味わいたいものだ。
入浴後、冷水に足つける
朝夕、日陰に打ち水
涼を呼ぶ方法はいくつもある。かるたに倣って最初の文字を取り、五十音順で述べていこう。
【あ】青系インテリア
寒色といわれる青系色は3℃ほど涼しく感じさせる効果があると言われている。面積が大きいほど効果的だ。季節によって模様替えをする方は、夏は青系でまとめてみるのはいかがだろう。ちなみに、暖色の赤系色は暖かく感じさせる色だ。
【あ】足に冷水
夏の風呂は、上がった後に汗が吹き出すのがやっかいだ。入浴後に足を冷水につけると、汗が減り、過ごしやすくなる。
【う】打ち水
もともと打ち水とは、神様が通る道をお清めすることだったという。一般の社会に浸透したのは江戸時代になってからといわれている。土埃が舞うことの多かった江戸では、土埃を抑えるためのものでもあった。
打ち水は、実際に涼を運ぶ。液体は気化するときに周囲の熱を奪う。つまり周りの空気の熱が下がるのだ。もっとも打ち水の効果が出るのは朝か夕方だ。そして、日陰に水をまくのが良い。たとえば、日向に水をまいても、水の蒸発が早く、さほど涼感を得られない。朝か夕方にまくといいというのも同じことで、昼間は打ち水の効果が持続しないのだ。より効果的な時間と場所を選び、風情も感じながら打ち水を楽しんでもたいたい。
【え】エアコンのフィルター
昨今は、専門の業者にエアコンの掃除を依頼する人が増えている。驚くほどの汚れた水が出てくるそうだ。そして、掃除前後のエアコンの効きは雲泥の差だという。しかし、専門業者を利用せずとも、フィルターをこまめに掃除するだけでも充分だ。
加えてもう一つ注意したいのが室外機だ。日陰の設置か日除けで、直射日光を避けるようにしたい。また、室外機の吹き出し口を塞いだり、室内機そのものにカバーをつけるのは避けた方が良い。
「緑のカーテン」は省エネ効果
【な】夏野菜
体の内から涼しくするなら夏野菜だ。スイカ、キュウリ、なす、トマト、とうもろこしなどが夏野菜。特にウリ科の植物は体温を下げるという説もある。
また、野菜だけではなく体を冷やすといわれる果物も多い。キウイ、バナナ、パイナップル、メロン、マンゴー、レモン、梨など。美味しく食べて夏を乗り切ろうではないか。
【み】緑のカーテン
ヘチマやゴーヤなどのツル性の植物を、窓に沿って茂らせたものを緑のカーテンと呼ぶことが多い。初心者でも簡単に育てられるので、行政が緑のカーテンを推奨しているとこともある。
この緑のカーテンは、太陽光を遮断し、室温の上昇を抑えてくれる。冷房の温度設定を高めにできたり、あるいは冷房を使用しなくてもすごせることもあり、省エネ効果が期待されている。建物に熱がこもることから引き起こされる「ヒートアイランド現象」対策になるとも考えられている。見た目も緑が美しく涼やかだ。夏の終りにはヘチマを化粧水として利用できるかもしれない。ゴーヤならば、惣菜として利用できそうだ。
涼を呼ぶアイディアは様々あるが、自分が楽しめそうなもの、興味があるもの、何か一つでも試してみてはいかがだろうか。家族みんなで取り組めば、ひと夏の思い出にもなるかもしれない。
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