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2024年08月01日

55年ぶりに同期と再開。激動の時代の中でもいつも前向きだった若かりし頃に思いを馳せる…

社会人一年生として同期入社したT君・S君と、55年ぶりに再会、食事を共にした。
顔を合わせての第一声が「街で会ってもまったくわからないよ」。頭髪は薄くなり白髪混じり、おまけに顎ひげを蓄え、太鼓腹気味の変わり果てた風貌では納得せざるを得ない。
酒が入りしばらく時間がたつと、話し方やちょっとした仕草・振る舞いから改めて互いを再認識、一気にタイムスリップした。

研修期間のエピソードや怖かった上司・先輩たち、さらには近くの喫茶店の“彼女”目当てに通い詰めた淡い恋バナまで、まるで昨日のごとく話に花が咲いた。

10人余の同期社員は、研修期間が終わるとそれぞれ職場に配属され、さらに数年後には転職するなど、別々の道を歩むことになった。S君は大手外食チェーンで辣腕を振るい、長きにわたり社長・会長を務めた。70歳を過ぎて後進に経営を譲り気持ちに余裕ができたのか、共通の知人を介して食事の連絡をもらったのが再会のきっかけである。
S君いわく「最初の職場は私の原点。同期の人たちに元気なうちに会いたくなった」と心情を吐露。

思い起こせば、55年前の社会は終身雇用・年功序列の時代だった。日本経済はオイルショック、バブル景気・崩壊、そして長いデフレのトンネルと続く。しかし若さ故か、いつも前向きだった。

毎年、「戦友会」を楽しみにしていた亡き父の晩年の姿がふと思い浮かんだ。

 

 

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