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2023年01月30日
1カ月余りで1万人を超える死者。「XBB・1.5」の上陸も…高齢者は油断せず自衛を。
行動制限の緩和で感染が拡大、新型コロナウイルス第8波を迎えている。
コロナ専用病床が満床となり、一般病床にも影響が及んでいる。これまでの状況と違うのは、亡くなる人の数が急増していることだ。昨年末12月以降の1カ月余りで1万人を超えた。国内で感染が始まった2020年1月以降3年間のコロナ感染死亡者は6万人超。累計の六分の一が1カ月あまりで亡くなったことになる。
年代別にみると高齢者が圧倒的に多く、60代以上の占める割合が97%を超える。東京医科大学の濱田篤郎特任教授はその要因を、「感染をきっかけに持病が悪化して亡くなるケースが多い。加えて、高齢者のオミクロン株対応ワクチン接種率が6割ほどに止まり十分ではない」(NHKニュース)と指摘する。
新規感染者数は第7波を下回っているが、感染者の全数把握の手法が見直され、正確に感染者数を把握しにくくなっているという。実際の感染者数は7波を上回るのではないかと指摘する専門家もいる。感染者数が増えれば死者数も増えるという。
米国ではオミクロン株の変異「XBB・1.5」が流行し、感染者の43%を占めるという。従来の亜系統に比べ感染力が強いとも言われる。早晩、日本にも上陸するだろう。
行動制限が緩和され、重症者も減っているとはいえ、高齢者にとってはリスクがある。マスク着用など、油断せず自分の身を守る対策を続けることが大切だ。
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