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シニアに人気!ボードゲームの魅力
ここ数年、ボードゲームが人気を集めている。ボードゲームとは、卓上に置いて複数人(ひとりでも可)で遊ぶゲームのこと。例えば、『人生ゲーム』や『UNO』などもボードゲームといえばわかりやすいだろう。ボードゲームのファンは若い世代の人達が中心だが、各地でシニア向けのサークルも開催されている。ボードゲームが今なぜ人気なのか、何が魅力なのか。ボードゲームカフェ『コロコロ堂』代表・岩井俊憲さんに話を伺った。
戦略練り頭を使う
シニア向けサークル開催も
「ボードゲームの人気が高まってきたのはここ4、5年でしょうか?テレビで取り上げられるようになったことと、コロナ禍で外出ができなくなり、家庭で遊べるツールとして『いいよね』と。ゲーム自体魅力のあるものが多いので、じわじわと人気が広がっていったというところでしょう」
そう言うのは、東京・上野にあるお洒落なボードゲームカフェ『コロコロ堂』代表の岩井俊憲さんだ。
そう、ボードゲーム好きは家の中だけでなく、お気に入りのボードゲームカフェを見つけて足繁く通ったりもする。イベントがあればひとりで参加する人も多いという。
岩井さんは、個人の印象としてボードゲームの魅力を次のように話す。
「運だけで勝ち負けが決まるのではつまらないですよね。(戦略など)考える要素があるのがボードゲームの魅力です」
また、
「他の人が勝ったら褒めてあげるのか、負けて悔しいときはどんな顔をするのか、普段の生活の中では見られない友人たちの『素の姿』が見えてくるのがおもしろいんです」
と、ボードゲームの非日常性を語る。
「以前、よくいらしていた主婦の方がおっしゃっていたんですが、子どものことも家族のことも一旦置いて、ボードゲームに没頭できるのは貴重なことだと。この言葉が好きでしたね」
読者の中にも、ボードゲームに興味のある方がいるだろう。頭を使うボードゲームは知的な趣味といえる。孫や友人と楽しめるのもいい。
問題は数あるゲームの中からどんなものを選べばいいのか、だ。
ちなみに、『コロコロ堂』ではおよそ800のボードゲームをそろえている。そこで岩井さんに、ボードゲームカフェの利用のしかたと、初心者のシニアにおすすめのゲームを聞いてみた。
脳トレ、コミュニケーションツールとしても
「『コロコロ堂』に関していえば、土、日曜は若者たちでいっぱいで、初めての方にはちょっと入りにくい雰囲気があるかもしれません(笑)。時間が取れるなら平日お昼過ぎごろ、いらしてみてください。スタッフが好みの傾向をうかがい、ゲームの紹介と遊び方を説明しますよ。ひとりの場合はイベント(毎木曜19時~)への参加をお勧めしています」
中には勝敗がつくまで3時間以上かかるゲームもあるという。
まずはボードゲームに詳しいスタッフたちのアドバイスを受けながら、自分の好きなゲームと「出合う」のが得策だ。
「ゲームには本当に色々なタイプのものがあって、例えばしりとりのような要素のあるカードゲームもあるんです。そういった馴染みの要素があるものがお勧めですね。それから、どうしても若い人の方が反応がよくて、勝ちやすいゲームというものもあります。家族で遊ぶときは、年齢の幅があっても楽しめるゲームを選ぶといいでしょう」
最後に岩井さんはこう言う。
「家庭でもそうですが、ボードゲームカフェでも目の前に人がいますよね。表情を見ながら、ときには雑談をしながら遊ぶのがボードゲームのよさだと思います。みなさん最後には、『直接会った方が楽しいよね』と言いますね(笑)」
シニアは脳トレという言葉に敏感だ。ボードゲームはまさに脳トレになり、同時にコミュニケーションツールにもなる。友人や家族を誘って、一度ボードゲームカフェに行かれてみてはいかがだろうか。
●『コロコロ堂』
電話03・5826・8960
URL:http://korokorodou.com/
『スティックスタック』
バネがついた棒の上の台にスティックを載せていくゲーム。色を合わせて置くというルールで、敢えて難しい場所に置いて牽制する場合もある。
『ナンジャモンジャ』
謎の生物が1体ずつ描かれたカードを中央に伏せて置き、ひとりずつが1枚めくっては生物に名まえをつけて覚えていく。先に出た生物と同じ生物が出たとき、最初に名まえを叫んだ人が溜まっていたカードを獲得。集めたカードの枚数を競う。
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