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医療と健康

2021年11月11日

正しい歩き方でウォーキングを楽しもう

冬将軍が到来するこれからの季節、体調を崩したり、体のあちこちが痛んだりしてはいないだろうか。背中を丸め、疲れた顔で歩く人や、乱れた足取りで不自然な歩き方をしている人はいないだろうか。足、そして歩き方というものは健康のバロメーターともいわれる。今回はは全身の健康を守るために大切な「足」そして「歩き方」を再認識してみよう。

歩き方による健康への影響

「足は健康のバロメーター」という言葉はよく聞くが、実際に、足と全身の健康とが、どのようにかかわっているのだろうか。
 たとえばサイズの合っていない靴を履いて悪い姿勢で歩行をしたり、運動不足などが原因で足の骨のバランスが崩れていると、体全体の骨格も崩れてしまう。歩き方についても健康と深い係わり合いがある。悪い歩き方の例をいくつかあげよう。

まず、お腹を前に突き出すようにして歩く人は、重心を保とうとして股関節に負担を掛けてしまう。また、常に腰を反った状態で歩くため、慢性的な腰痛の原因にもなるという。
次に、足をクロスさせるようにして、幅の狭い平均台の上を歩いているような人。歩き方としては美しく見えるかもしれないが、ふくらはぎの内側の筋肉が緊張し、血液の循環が悪くなり、血液や老廃物の循環も悪くなり、冷えやむくみに悩むようになるという。

ペンギンのように上半身を左右に揺らしながら歩く人の場合は、全ての関節がずれてしまい、歩行する際に背中の筋肉や関節に負担がかかり、腰痛や膝痛の原因となる。

内股で歩く人の場合。地面に足をついた時に、体の重心がぶれてバランスを崩し、股関節や膝関節に負担がかかり、歳を重ねる毎に膝の痛みが出てきてしまうという。

ガニ股歩きをする人の場合。内臓が本来の位置よりも下垂するため、一番下にある消化器に障害が起こりやすくなるという。

小さい歩幅で歩く人の場合。これは心理的な不安が関係してくることもあるようで、このような人の場合、基礎代謝の低下で消化不良を起こしやすくなるそうだ。

下を向いて歩く人の場合。猫背になり、心臓が圧迫されて呼吸が浅くなり、消化器に渉外が起こりやすくなる。

足を引きずって歩く人の場合。ふくらはぎの血流が悪くなり、慢性的に冷えやむくみの症状を起こしてしまう。

毎日続けてウォーキングを

人間の体は青年期を境に発育が止まり、以後、放っておけば、筋肉は衰え始める。筋肉量を落とさず健康な日々を過ごすための秘訣は、やはりウォーキングだ。走る必要はない。少し汗ばむ程度のペースで、毎日続けて歩くことが重要だ。飽きないようにするため毎日違う散歩コースを巡るのも良い。

重要なのは「楽しんで歩く」ということだ。歩くことを「義務」とするのではなく、自分流のアイデアで、自分のために楽しんで歩くこと。心身の健康は幸福にも繋がる。まずは自分の歩き方を見つめなおし、そして自分のペースで、楽しくウォーキングを始めてみてはいかがだろうか。

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