医療と健康
帰宅後の時間を充実
働く人の帰宅時間が早まっているそうです。
東京大学社会科学研究所の2007年から10年間に渡る調べでは、働く男性の平均帰宅時刻は、07年は午後8時2分、女性は午後6時48分。それが17年は男性は7時48分で14分早くなり、女性も6時1分と47分早まっています。
若い層の深夜の帰宅も減っています。30歳以上35歳未満の働く男性で午後11時から午前1時までに帰宅する割合は11%から4%減少しているのです。帰宅時間の早まりは、家族関係にも影響を与えます。帰宅時刻が遅いほど「一緒に食事をする」「一緒に話をする」夫婦の割合は少ないという統計がありますから、帰宅時刻が早い場合は、夫婦のコミュニケーションがよくとれることになりそうです。
さて、早く帰れるなら、帰宅後の時間を充実させたくなる人も多いでしょう。しかし、現実はソファに直行して、テレビをだらだらと見てしまい、いつの間にか午前0時を越えていたということも多くありませんか。もっと生産的に時間を使えばよかったと後悔することもあります。
そうならないためには、習慣を変えてみましょう。帰宅後、すぐにソファに座ってしまう人は、その手前に植物を置いて、まず、水やりをしてみましょう。座る前に何かをすることで気持ちや行動が切り替えられます。
次は生産的なことをしてみましょう。勉強か運動が最適ですが、気力や体力が残っていない場合は入浴時間を増やしたり、思い切って寝てしまうのも一つの手です。
何もせずに寝てしまうのはもったいないと思わないこと。早寝早起き習慣を身に着けて、朝早く起きてみましょう。使える時間はもっと広がりますよ。
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- 山本 晴義 医師
- 心理カウンセラー
日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!
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