医療と健康
2019年08月09日
緊張は血液循環を悪くし腹痛や肩こりの原因に!ぬるめのお風呂でリラックスを
環境が変わりやすい時期は、自分でも気が付かないうちに緊張していることが多いでしょう。
人にとって、心がぴりっと引き締まるような緊張感はとても大切です。しかし、長く続いたり、不調を感じるほどの緊張は心身にとってよくありません。
緊張すると自律神経のうち、交感神経が優位になります。自分で気が付くことができる緊張のサインは、いろいろありますね。汗をかいたり、心拍数が上がり、どきどきするような症状は誰しも経験があるでしょう。
おなかが痛くなるという人もいます。これも、交感神経の働きが優位になり、胃腸の働きが悪くなって胃痛や便秘になるからです。また、手足の冷えも緊張のサインです。緊張で血管は収縮して血のめぐりが悪くなり体の冷えにつながります。これらの冷えは、肩こりや腰痛の原因にもなり、免疫力の低下から風邪を引きやすくもなります。
手足の冷えなどのサインに気が付いたらそのまま放置せずに、まずは体を温めてみましょう。
38度から40度のぬるめのお湯に10分程度つかってみましょう。血の巡りがよくなり体の中からポカポカとしてきます。
身体が心地よいと感じる程度の温度で目元を温めてみるのもいい。交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態に切り替わり、リラックスできます。乾いた熱よりも蒸気を含んだ湿った熱のほうが体に深く広く伝わるため、ぬらしたタオルを電子レンジで温めてもよいですね。
なお、身体が心地よく感じる温度は40度といわれます。
温度が高すぎると交感神経が優位になり、リラックスには逆効果になります。
この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。
- 山本 晴義 医師
- 心理カウンセラー
日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!
- 今注目の記事!