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医療と健康

2024年07月18日

メンタルヘルス不調を防ぐ

メンタルヘルス不調を未然に防ぐことを目的として、定期的にストレス状況について検査を行う「ストレスチェック」を皆さんはご存じでしょうか。2024年現在、従業員50人以上の事業所では義務化されているので、経験があるという方もいらっしゃるでしょう。また、受検したのに見方があまりわからなくてそのまま放置していることはないでしょうか。

このチェックは全部で57項目の質問でできており、大きく分けると
①ストレスの要因に関する項目
②心身のストレス反応に関する項目
③周囲のサポートに関する項目
④満足度についての項目

の四つに分かれています。

ストレスの影響で心身に異常が出ている人と、職場のストレスが多くて今後何らかの心身の異常が出る可能性がある人を合わせて、〃高ストレス者〃と呼んでいます。高ストレス者が今のまま仕事を続けていると状態はさらに悪化する可能性が高いでしょう。

この場合、仕事を減らす、内容を見直す、環境を整える、あるいは休職をする、などの何らかの対応が必要です。個人の力ではどうにもならないことばかりですから、産業医の面談を受けて相談することが必要です。

中には、高ストレスの状態を周囲に知られたくないという理由で産業医面談を避ける方もいらっしゃいますが、働く人の不利益には決してならないような仕組みになっていますので安心してください。あくまでもチェックの目的は未然にメンタルの不調を防ぐことにあります。

また、高ストレス者にならずとも、自身のストレスに気づき、日ごろからセルフケアに努めることの大切さを意識するきっかけにして頂きたいと思います。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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