高齢者のための情報サイト【日本老友新聞】

老友新聞
ルーペ

医療と健康

2023年08月16日

楽しい予定を立てておく意味

皆さんは、1日の中に自由な時間はどれくらいありますか?
平日は仕事と寝ることのみ、自由な時間は週末にまとめてでいい、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、仕事中心であっても自分の自由な時間はぜひ確保したいものです。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが2018年、3万5375人の米国人を対象に「現状の生活満足度」と「1日に所有する自由時間」について調査をしています。
それによると、仕事をしている人の生活満足度は自由時間が1日あたり2時間30分あるときにピークを迎えることが判明しました。また、仕事をしていない人の満足度は自由時間が1日あたり4時間45分だった時がピークだそうです。UCLAの研究者によると、「自由時間があればあるほど生活満足度が上がるわけではなく、最適値を超えて自由時間を与えられると、逆に満足度が下がってしまう」こともわかったそうです。これは体験的にも納得がいきますね。

いずれにしても、1日の中で自分だけの時間をもつことはとても大切です。また、休息は疲れてから取るのではなく、疲れる前に取ることがおすすめです。病気になってしまったから治すのではなく、病気にならないように心がける予防の考え方が理想です。

マラソンでも、一定距離ごとに給水ポイントを設けているように、予定を立てる際は最初から定期的な休みを組み込んでおくとよいでしょう。少し大きな計画や予定をすぐに入れられなくても構いません。数カ月先であっても、予定表に何か楽しい予定を書き込んでおくと気分も上がり、日々の仕事を効率よくこなせるようになるでしょう。

この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。

山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

高齢者に忍び寄るフレイル問題 特集ページ

健康への不安や悩みはありませんか?

健康にまつわるご相談を募集しております。医療法人社団同友会理事長がわかりやすくお答えをいたします。

読者投稿の募集はこちら


日本老友新聞・新聞購読のお申込み
日本老友新聞・新聞購読のお申込み
  • トップへ戻る ホームへ戻る