医療と健康
2023年05月18日
疲れた時は眠ってみよう
暑くて寝苦しいのは眠りの妨げになりますが、体が冷えていてもすぐ寝付くことが難しく困りものです。人間のすべてのベースとなっているといっても過言ではない睡眠ですが、なかなか思うようにコントロールできないのも事実です。
睡眠には疲労をとることを始めとして、感情をクールダウンさせたり、注意集中を高めたりと、さまざまな働きがあります。睡眠不足では疲れていたり、感情が抑制できなかったりするため、課題に落ち着いて取り組むことはできません。
まず、疲れがたまってきたなと感じた時は睡眠をとるようにしましょう。呼吸にも注目してみてください。
人は不安になると呼吸が浅くなります。呼吸とストレスは連動しているので、呼吸を整えるということは大切なストレスマネジメント方法の一つ。呼吸は脳に酸素を送ってカームダウン(気持ちを落ち着かせること)したり、冷静な判断をしたりするために必要です。
例えば「4秒吸って6秒吐く」というように息を吐く方を長くすると、リラックスモードになる副交感神経が優位になると考えられています。何か嫌だなとか、ストレスを感じた時は、呼吸の乱れに早めに気づき、脳がマイナスの感情でいっぱいにならないうちに呼吸を整え、平常心をキープするように努めましょう。
ストレスがうまく解消できず睡眠も不足すると、状況を客観的にみられず、ついカッとなって不適切な反応をしてしまいがちです。一晩ぐっすり眠ると、前頭前皮質と扁桃体のつながりが強くなり抑制ができます。疲れた、とりあえず眠ってみるというのが、立派な一つの手段です。
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- 山本 晴義 医師
- 心理カウンセラー
日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!
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