医療と健康
2022年10月13日
怒りを抑えるにはアロマがおすすめ
皆さんは、怒りのピークが6秒ということをご存じですか?
人がストレスを受け、怒りを覚えるとき脳内では興奮物質のアドレナリンが分泌されます。アドレナリンによって興奮状態になり、感情的になってしまうのです。このアドレナリン分泌のピークは約6秒と言われ、その後は徐々に冷静さを取り戻していきます。
たった6秒、されど6秒です。怒りをあらわにすることによって得られるものなどほとんどないとわかっていても抑えられない方も多いでしょう。アンガーマネジメントに関する研修が世間で盛んに行われていることを見ても、怒りを抑えることが難しいことだとわかります。
では、どのようにその6秒を過ごせばよいでしょうか。落ち着いていたり、穏やかに見えたりする多くの人は、怒りの感情が存在しないのではなく、怒りとの向き合い方が上手なのでしょう。
人それぞれ取り組み方は異なると思いますが、まずは、意識を意図的に他のことに向けてみましょう。目に入った文字を心の中で読み上げたり、今朝のご飯はなんだったかと考えたりすることでもよいのです。一瞬、意識を他に向ければ怒りのピークは下がり、ある程度冷静に対処できるようになります。
香りの力を借りる方法もあります。自分の好きな香りを持ち歩き、怒りを感じたら嗅ぐようにします。アロマの香りは特におすすめです。
実は、嗅覚は視覚や聴覚を含む五感の中で唯一、情動(怒りや悲しみなど一時的で急激な感情の動き)に伝わるといわれています。イライラした気分を鎮めるにはかんきつ系や樹木系がよいと言われています。
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- 山本 晴義 医師
- 心理カウンセラー
日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!
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