趣 味
【特 選】自運書の行草作は柔軟な線条なのですが布置の安定を欠く。
しかしこの隷書作は全体の纏まりがよろしく、おおら・・・
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【天】「春炬燵母を亡くせしひとと居て」母を亡くした人をさりげなく労る様子を想像させます。いまこの人にどんな言葉をかけ・・・
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【天の位】「夕日菜の花小籠を提げて 帰る母子の長い影」
五つの名詞が互いに邪魔せず、余韻を持った佇(ただずまい)の・・・
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【天位】「色あせた帯に懐かし母の影」 久々に出して見た帯。懐かしい母の姿が、後から後から思い出として浮かんでくる。・・・
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【一席】「何もかも包みかくして春を待つ岩手の雪を恨むこと無し」 雪国に住む者にとって冬は雪との戦いでしょう。その雪を・・・
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【天】「潮に乗り透けて寄せ来る鱵(さより)かな」淡泊な味の鱵(さより)は春先が最もおいしいと言われますが、細長い身か・・・
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【天の位】「降っても降っても止む事知らず 北の果てにも日が欲しい」
下(しも)の句が胸を打つ。愛・夢・命…など他に・・・
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【天位】「パソコンもスマホも出来て字が書けず」 機械物には強くても、サテ字を書くとなると、まるで駄目。漫画は見ても本・・・
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【一席】「いさかいを繰り返しつつ古稀過ぎて朝餉の卓に淡き日が差す」 朝食のテーブルにさす淡い日が、現在の穏やかで幸せ・・・
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【天】「息かけて夢を廻すや風車」くるくる回る風車に自身の願望などを委ね空想の世界に遊ぶ作者です。幼児の思い出なども蘇・・・