趣味
2025年02月12日
「メジロ来て熟れた柿の実啄みて逆さになったり横になったり」2025年2月入選作品|老友歌壇
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老友新聞2025年2月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
メジロ来て熟れた柿の実啄(ついば)みて逆さになったり横になったり
藤澤 忠男
メジロが来た。柿の実を啄んでいる。まずこの時間経過がいいですね。そして啄む様子を詳しく描写した下の句がとてもチャーミングです。
二 席
すべるなと手を取る孫の暖かき心にふれて氷雪をふむ
藤本 洋子
作者を労わって手を取ってくれた孫。心の「暖か」さと「氷雪」の冷たさの対比が効果的です。
三 席
年賀状四歳と二歳のひこまごに出したじいじい九十越えて
小林 良一
四歳と二歳の曾孫に書いた年賀状。子供が読めるように全部平仮名で、丁寧に書いたのでしょう。心が温まります。
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