趣味
2024年06月10日
「年毎の花見の思い出さまざまに百に近づく齢を生きて」2024年6月入選作品|老友歌壇
老友新聞2024年6月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
年毎の花見の思い出さまざまに百に近づく齢(よわい)を生きて
多田 シズモ
花見は、毎年同じようで同じではない。花見の思い出は、すなわち人生の一こま一こまの思い出。
二 席
牛乳に溶け込むことを嫌がりてぐるぐる逃げる珈琲一粒
王田 佗介
コーヒー好きなら誰でも思い当たる日常の光景。なんでもない事をさりげなく描写する視点の独創性が光ります。
三 席
春風に押され訪(おとな)う帝釈天男はつらいよ夢未だ半ば
下田 尚保
言わずと知れた映画「男はつらいよ」を思いながら詣でた柴又帝釈天。夢まだ半ばとは前向きな言葉。励まされます。
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