趣味
2023年04月17日
「雲間よりもれる光に手をかざし壁に影絵をひとりの日向」2023年4月入選作品|老友歌壇
老友新聞2023年4月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
雲間よりもれる光に手をかざし壁に影絵をひとりの日向
多田 シズモ
明るく気持ちのいい歌です。雲間よりもれる光と戯れる冬の一日。結句「ひとりの日向」に充足感が溢れます。
二 席
何するとなく過ごしたる宵の酒悪事を終えて飲むごとく飲む
荻野 徳俊
なんとなく過ぎてしまった一日。そんな夜の酒は少し後ろめたく、さながら悪事を終えて飲むような酒だというのです。
三 席
実を蒔きて七年を経し藪椿今日一輪の花を咲かせる
岸 慶子
七年経って、今日やっと一輪咲いているのをみつけた。事実を描写するだけでその時の喜びが十分伝わります。
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