趣味
2023年02月08日
「水澄みて緋鯉真鯉の空中に泳ぐかに見ゆ平成庭園」2023年2月入選作品|老友歌壇
老友新聞2023年2月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
水澄みて緋鯉真鯉の空中に泳ぐかに見ゆ平成庭園
藤本 洋子
平成庭園は、平成元年に開園した庭園で四季折々の花々が楽しめるようですね。空を映した池に泳ぐ緋鯉真鯉が、空中で泳いでいるようだ、そんな錯覚が嬉しい一首です。
二 席
陰陽の気を受けくねる水仙のたわみを鎮め三元いける
岸 慶子
この世のものはすべて陰陽の気を受けて存在するといいます。作者にとって、水仙を活ける時間が陰陽と向き合う豊かな時間でもあります。「くねる」と「くねり」が重なるので片方を「たわみ」としました。
三 席
ドライバー車道を渡る猫のため徐行している初霜の朝
菊地 幸子
徐行して猫が行き過ぎるのを見守っている車があった。霜の降りた寒い朝の、心あたたまる情景です。
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