趣味
2023年01月04日
「信楽のタヌキの首のかたむきを眺めていたり買うあてもなく」2023年1月入選作品|老友歌壇
老友新聞2023年1月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
信楽(しがらき)のタヌキの首のかたむきを眺めていたり買うあてもなく
岸 慶子
滋賀県に旅行の際、何体もの狸の置物が店頭に並んでいたのでしょう。甘い表現にならず「首のかたむき」という独自な視点が光ります。
二 席
街路樹の錦の衣脱ぎ捨てて見せる枝幹の線の美し
王田 佗介
紅葉した葉がすっかり散り、素のままの姿をみせる木に、素朴で力強い美しさを感じた。木自体が葉を脱ぎ、己の姿を見せるという表現が効果的です。
三 席
園を行く少女の白きソックスは明るく弾む秋の光に
荻野 徳俊
園庭でしょうか、少女が弾むように歩いている情景です。ソックスの白が秋の光に呼応して眩しいばかりです。
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