趣味
2022年11月04日
「口中に一片のチョコ溶けるとき君のあの短歌が好きとつぶやく」2022年11月入選作品|老友歌壇
老友新聞2022年11月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
口中に一片のチョコ溶けるとき君のあの短歌(うた)が好きとつぶやく
荻野 徳俊
うっとりするような相聞歌です。溶けるチョコが官能的。好きというそれはどんな短歌なのだろう。読者ひとりひとりに、それぞれ思う短歌があることを思い出させてくれる一首です。
二 席
宿の前の湯の湖に並ぶ舟あまた乗る人もなく小雨降り来ぬ
藤本 洋子
宿の前の湖にある貸しボートでしょうか。降りだした小雨が、閑散とした場の雰囲気を際立たせています。
三 席
古希までは登山三昧あの山を染めているらんキツネノカミソリ
櫓木 香代子
夏になると、登山三昧の健脚の日々を思う作者でしょうか。キツネノカミソリは、彼岸花に似た濃いオレンジ色の花。「あの山」を具体的な山の名前に変えて、印象をはっきりさせましよう。
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