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2022年05月24日

5月は特選が3作品と無審査が2作品。|皇寿書壇2022年5月入選作品

5月は特選が3作品と無審査2作品を掲載いたします(編集部)

特選

内山 光子(彩白)

歴代帝王中随一の能書家太宗皇帝の王者の風格をもつ絶品というべき温泉銘を臨書して下さいました。力強い筆致で動きが大きく律動感があり四文字を確りと纏めておりますのでこれに筆鋒の開閉をより急激に表現されますと原帖の雰囲気を更に捉え好臨となることでしょう。

飯塚 英子(翆瑤)

読み=鳴凰青梧に棲む
鳳凰は青梧に棲み聖王聖人の出現を予告して鳴く瑞鳥。
「梧」字の結体がいま一つ安定しておりませんがゆったりとした送筆でまた呼吸もおおらかに温潤に五文字を纏めて下さいました。書風は人間性の映像とも云いますが一つの趣を有し好感なる作です。

田中 さとの

読み=四海皆兄弟
手漉の紙と墨と筆圧が良く合致し墨色も美しく沈着な筆致で筆鋒も良く活躍し確りとした筆づかいで形意も上々であり特選とします。
落款(お名前)も手を抜かずお書きになればより布置安定し見栄えのよい作であったことと思います。

無審査

齋藤 北城

「梅」字の結構が稍、悪いように思いますが方筆にて纏めた楷書の自運書作は古意を含んだ筆致で素朴な雰囲気を有し魅力を感じる作です。
温潤に五文字仕上げた行書作は呼吸も送筆もおおらかに温順な気候によって梅が熟してくるという語句の意を適確に表現された作のように思います。

森重 八舟

九成宮醴泉銘の臨書作は「道」字の終筆の線に墨量が多すぎたように思われますが点画の接合部は不即不離(つかずはなれず)で空間が明るく欧法の特徴をよく捉えております。
集字聖教序の臨書作は運筆は急がず、ためらわずに線を引き筆の脈絡に気をつけて六文字を粘りのある線質で書かれて好臨です。

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