趣味
2022年04月25日
4月は特選が3作品と無審査が1作品。|皇寿書壇2022年4月入選作品
4月は特選が3作品と無審査1作品を掲載いたします(編集部)
特選
外丸 暁子(暁峰))
読み=寒山暁月の中(冬枯れの山、暁の月がほのかに見える)
季節感ある語句をすっきりと清雅な趣を有し筆鋒冴え形意のバランスも良く五文字を纏めて情景を想像させる作です。
小林 一十美
初めてご出品される方ですが、創作性が豊かに五文字を纏めて下さいました。文字の中心をずらし字間を左右に振るも全体のバランスを保ち、文字の造形もおもしろく律動的で構成力を評価し特選とします。
猪岡 千松
「蘭・雨」字の結体に難も有りまた稍、荒削りであるようにも感じますが、手漉紙と墨・運筆とが合致し気力充実の送筆で紙面一杯に書し、気宇大にしてリズム感溢るる快作であることを評価し特選とします。
無審査
森重 八舟
九成宮の臨書作はきびしく引き締まった構造の中にのびやかさがあり、「聖」字などは良く書けております。「武」が少し大きく、「神」字が小さく、文字の大きさの配分が定まればより見映えしたことでしょう。
複製を作るようなつもりで書くことを「もしょ」といいます。臨書ということばは古典を学ぶときに使い、臨書にはある程度の主観が入ってもよいことになります。お書き下さいました集字聖教序の臨書作は、ほぼ形臨されております。もともと集字ですので結体の悪い文字もあって主観的に肥痩の変化をより取り入れたものと思いますが、運腕堂々と筆鋒活躍し素晴しい仕上がりとなっております。
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