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2022年01月26日

1月は特選が2作品と無審査が2作品。|皇寿書壇2022年1月入選作品

1月は特選が2作品と無審査2作品が選ばれました(編集部)

特選

外丸 暁子(暁峰)

読み=宇宙は洪荒なり
行書に秀で元の一人者と称された趙孟ふ(字は子昻)の穏健で精妙である行書千字文を臨書して下さいました。
落款がいま一つ定まっていないことを残念に思います。しかし、特徴ある用筆を捉えようと駆使されて、懐広い字形は気宇大にして筆力があり充実した健勁なる線条を評価し特選とします。

飯塚 英子(翠瑤)

読み=俯して品類の盛んなるを察するは
蘭亭叙を臨書して下さいました。
字形の違いを指摘するならば「之」字の終筆が長く「盛」字は横に広い字形となってしまったことですが、確り紙面を押えた筆圧は淀みなく送筆し、蘭亭叙の特徴である筆使いが穏やかで字形が整って上品であることを意識してお書きになっていることを評価し特選とします。

無審査

齋藤 北城

楷書作は書の造形方法の一つである直勢で(相対する二本の線が垂直にそれぞれ書かれている)全体の字形を方整にし安定した線条で纏めて下さいました。「月」字などは真直な実画で、転折部など確り押えがきいて、テキ法(ハネ)の線も押し出すように力強い送筆で渇筆した線条にも風合いがあり、清勁なる作です。
行書作は「日」字の結体に甘さを感じますが、ほか四文字は懐広い安定した字形で送筆も一貫した呼吸でリズム感よろしく五文字を纏めております。

栗野 孤舟

「寒」字などは独特の形意で寒気を意識されたのでしょうか、凛としてまた宿墨と紙質とが相まって線条に奥行きと色彩を感じさせ妙味ある作となりました。
潤筆は筆に含む墨の量が多く滲み、線に深みが出て豊かな情趣を味わえることができ、渇筆は運筆の速度や紙質の違いによりますが、枯淡な味を表現させます。
これからも技法を工夫されて独自性ある作をお書き下さい。

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