趣味
2016年07月08日
2016年6月入選作品|皇寿書壇
特選
小澤 鳳柳
読み=行きては到る水の窮る處
結体整斉とはいえず、構成的にも紙面を活かしきれていないように思われますが、含蓄のある線条で書き進められたこの作には一貫した緊密感があり、文学的表現を感じさせられ特選とします。
無審査
栗野孤舟
行草作は深く強靱な書線で字形にも妙味溢れ目を引きます。
今回は楷書作もご出品下さいましたが結構よろしく悠然たる筆調で空間にゆとりがあり布置よろしく筆致の安定感は見事です。
松原滋柳
隷書作と四文字作は独自のタッチが有りますが、布置に安定を欠いていることが残念です。
五文字の行草作は緩急肥痩を踏まえ気宇大にして堂々と風韻を得た作となりました。
久米恵泉
五文字の草書作は老練にして健勁な筆致・含蓄のある作にて立派です。
行草作は記載が有りませんが、ちょ遂良の枯樹賦を五文字お書きになったのでしょう。
「為」字の終筆や「關」字の懐の狭さなどに難がありますが、ご高齢でありながら良く学書されて気力の充実ぶりが表われております。
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