趣味
2019年07月08日
6月は無審査3作品。|皇寿書壇2019年6月入選作品
6月は無審査作が3作品選ばれました。(編集部)
無審査
鈴木 瑞峰
楷・行書共に力強い線で堂々と筆が紙面を確実に捉えて素晴らしい作です。
行書作は「峰」字の旁を長めに造形したため、「不」字が詰まり布置が少々悪かったことが残念です。
楷書作は結構法が安定し勢いがある筆鋒で、筆調も快調でスケールが大きく、ご高齢であることを感じさせません。体調を維持されてこれからもご出品お続けください。
齋藤 北城
鄭動昭の書のように、雄渾深厚に新元号をお書き下さいました。災害も無く、平和な世を願う心情が表現されているように思われます。
自運書は送筆大胆にして伸びやかで、気力充実し語句のごとく瑞気を感じさせる作です。
チョ遂良(枯樹賦)の臨書作は原帖の形意をよく捉え、情懐こまやかに好臨されておりますが、「雅」字の旁の縦線を長く引きすぎたことが惜しまれ、自運書作を写真掲載させていただきました。
松原 滋柳
三点ご出品下さいましたが共に充実しております。
「舞幽…」と書かれました作は、緩急肥痩の変化がよろしく、潤雅にして雅見豊かに仕上げております。
「處世…」と書して下さいました作は、紙の中央を空けて画数の少ない文字には線を太くし、明解な筆致にて五文字バランス良く収めております。運腕も大きく含蓄ある線条で、字形にも妙味があり良好なる作です。
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