趣味
2018年04月02日
2月は特選1作品と無審査が2作品。|皇寿書壇2018年2月入選作品
今月は「野は曠しく寒山静なり」という作品が特選に選ばれました。無審査は2作品。(編集部)
特選
市原 静鶴
読み=野は曠しく寒山静なり
五文字共に文字が傾いているように感じられますが、一貫したリズムで無理がなく鋭い筆致で小気味良く纏め緊密感もあり一つの風合を有す作なので特選とします。
無審査
栗野 孤舟
運腕自在にして気脈貫徹し深みのある線条で律動感に富み好感なる作です。
「林」字から「江」字に筆脈を通して生じた余白には葉が落ちる様を表現されているように感じられますが、やや「林」字の結体が悪く安定感を欠いたように思われることが残念です。
塚田 濤石
楷書作はやや線が細く小粒に五文字を纏めて下さいましたが、空間に負けない力強い筆調で形意よろしく骨力を有す作です。
行書作の送筆は大胆で筆致堅調です。「新」字の終筆は線の切れが良く右側に流すことにより一層安定感を与え工夫が有り気力充実を譲し雄偉なる作です。
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