趣味
2023年04月12日
3月は特選が3作品と無審査が1作品。|皇寿書壇2023年3月入選作品
3月は特選が3作品と無審査1作品を掲載いたします(編集部)
特選
外丸 暁子(暁峰)
読み=仁者は必ず勇有り(志士仁人は身を殺して仁を成すこと有りという。一般の勇者は必ずしも仁ありとはいえぬ)
筆鋒紙面に深く入り真面目な筆調で、丁寧に五文字を纏め筆脈・気脈をよく通しすっきりとした書きぶりで清雅なる作です。
飯塚 英子(翠瑤)
読み=上善は水の若し(水は万物を利するが常に低きにつく最高の善も水のごときものである。老子より)
全体的に均整のとれた字形で、書線も澄んで将に水のごとくなめらかに飾らない筆致に魅力を感じます。
落款(お名前)の収まりがよければ更に見応えしたであろう作と思います。落款も作品の一部ですので、しっかりお書きになることを心掛けて下さい。
中里 薫(紫泉)
読み=君子の徳は風なり(政治をおこなうものの徳はたとえは風である。論語より)
「徳風」の二文字が少し大きく、落款(お名前)の「泉・書」字が貧弱で布置が安定していないように思います。しかし運筆の速度感がよろしく、筆の弾力が生きて姿が動態にて流麗なリズムの良さにどことなく魅力を感じ特選とします。
無審査
齋藤 北城
「五福…」と書して下さいました作は「福寿」字の結体がいま一つ安定していなかったように思いますが、律動感を覚える筆調はいつも乍ら立派でご高齢を感じさせぬ雄強な書線で紙面に活気があります。
「寒中…」と五文字書かれました作は、「暁」字の終筆の線が稍・重い感じもしますが肥痩の変化・呼吸よろしく厚みある筆致に妙味を感じます。
この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。
- 今注目の記事!