趣味
2022年04月13日
「コロナ禍でマスクの海に染まる街」2022年4月入選作品|老友川柳
老友新聞2022年4月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
コロナ禍でマスクの海に染まる街
中川 栄子
二年前までと街頭の風景を一変させたマスク。その規模感を「海に染まる」と表現した思い切りに感動。面積ではなく、意味合いが問題なのですね。
地 位
御朱印を溜めて元気な老い夫婦
原島 幸男
行動を自粛されている高齢者がまだまだ多い中で、実際に神社に足を運んでの参拝を続けているご夫婦。絆と同時に、元気に生きる知恵を感じます。
人 位
川柳になら語れます胸の内
阿部 良子
本音を告げる相手が見当たらないのは、つらいですよね。そんな中、川柳という文芸作品に想いを込めるのは、救いであり、切なさでもありますね。
五 客
母からの旬一杯の愛届く
鈴木 曻
古里にいる母親から届く採れたての野菜たち。敢えて感情には触れず、「愛」が届いたと表現したのがオシャレですね。
ウオーキング一番乗りの雪の道
本庄 一郎
毎朝日課にしているウオーキング。雪が積もった道に最初に足跡を付けて歩く心地よさを通じて、元気さも伝わりますね。
古日記時間が戻りいま乙女
田中 和代
昔書いた日記を読んでタイムスリップ。ここまではありがちですが、日常に戻っても心は乙女だなんて、お茶目ですね。
また一人友は逝くなり冬景色
藤本 洋子
寂しさ侘しさの極地を、川柳というより俳句調で切り取る手腕に驚きました。それでも我は生きている、ということですね。
風鈴の音色に心澄まされる
細川 ミキ
寒い時期の風鈴には、どういう効果があるのでしょうか。浄化を意味する「心澄まされる」の語に非凡なものを感じます。
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