老友新聞2018年2月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。（編集部）

天　位

引きずられ参道のぼる千歳飴

櫓木　香代子

お目出度いよくある眺めですね。これは千歳飴の袋が焦点になっていて妙におかし味があります。川柳はこのおかし味が大事です。

地　位

旅プラン財布の声を聞いて練る

阿部　良子

これがまず第一。無計画はお財布パンクの元。限られた予算の中で精一杯の楽しいプランを組む。良い旅になるといいですね。

人　位

立ったままタイツはくのに手間かかり

本庄　一郎

立ったままはける事がすごい。他人には見せられない図ですけど、ご本人にとっては大真面目。さてどちらへお出掛けなのでしょうか。

五　客

紅白も訳が分からず除夜の鐘

野澤　玲子

テレビは勝手に大盛上がり。主婦は時々覗くだけ。

日帰りの旅其れなりと納得し

鈴木　曻

何かもうひとつ物足りないけど、まあこんなものかもね。

派手な服年を三つ四つ戻したい

飛田　芳野

女性は粧いひとつで動作まで若返りますね。

ゆるキャラが頭はずして俺だ俺

鈴木　三保子

こんな珍風景。親友でも見つけたのでしょうか。めったにない眺めですね。

終活も終えてさらりと春迎え

桜井　美智子

終活は人それぞれ。これは何と潔い。