趣味
2024年08月13日
「トラブルの度に恩人増えていく」2024年8月入選作品|老友川柳
老友新聞2024年8月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
トラブルの度に恩人増えていく
佐野 磯雄
マイナス要素の多いトラブル。それを「恩人が増える」と前向きに捉える発想。これは多くの人の参考になる生き方だと思います。哲学を感じますね。
地 位
過保護より良い子が育つ自然体
下田 尚保
昔から、可愛い子には旅をさせよと言いますが、過保護育児の問題点にずばり切り込むのがいいですね。五七五の標語風になっていて、面白みも。
人 位
余生とて長短知らずあるがまま
瀬川 征光
「余生」と言いながら、長さは個人差が激しいもの。ならば開き直って、あるがままに生きよう!読者の皆様へのエール、ありがたいですね。
五 客
無事歩く事仕合せと知る卒寿
鈴木 曻
何事もなく歩く。当たり前だったことが、九十になるといかに大事か悟った…。誰でも通る道でしょうか。切ないですね。
汗もかき恥もかいたと早傘寿
新井 純一
八十八歳のお祝いの感想。冷や汗ものの人生だったと振り返りつつ、「早」という一文字に実感がこもっています。
税金に恩を着せ替え給付金
王田 佗介
給付金くらいで騙されるなという批判精神。恩を「着せ替え」という造語が効いています。行政に庶民の声を届ける川柳。
くり返えす知事の失言五月雨れる
倉澤 登美子
ご住所からすると、任期途中辞任のK知事を題材に?「さみだれる」という季節感あふれる言葉での形容が秀逸ですね。
スランプをランプ湯治で取り戻す
下田 尚保
ひなびたランプの宿の温泉で元気を取り戻す時間。「スランプ」を冒頭に置いて言葉遊び性が強くなり、強烈な印象に。
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