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2024年02月27日

「呆け防止夫婦程よく喧嘩する」2024年2月入選作品|老友川柳

老友新聞2024年2月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

呆け防止夫婦程よく喧嘩する

新井 純一

長年連れ添った夫婦が、今さら喧嘩を?と思ったら、呆け防止作戦の一環とは。「程よく」の一語が利いています。仲睦まじさ、妬かせますね。

地 位

そっぽ向くテレビの歌は夫婦坂

王田 佗介

老夫婦の平和を保つ役割のテレビ。ところが、懐メロ番組で、都はるみの「夫婦坂」は耳に毒で、目を合わせない気まずさと侘しさが浮き彫りに。

人 位

あきらめをやる気に変えたほめことば

阿部 良子

人間、幾つになっても、褒められるのはうれしいもの。あきらめの境地にいたのに、俄然やる気を起こさせるコトダマの強力さを思い知らされます。

五 客

口癖のよいしょで朝が動き出す

阿部 良子

行動を起こすきっかけに「よいしょ」の掛け声が口癖に。一日の始まりもこの言葉か、という自嘲の気持ちが切ないです。

休戦で解放よりも停戦だ

本庄 一郎

ガザ地区の戦闘、行方は不透明ですが、一時的な休戦でお茶を濁さず、停戦せよ!との力強い主張は、共感を呼びますね。

昨日今日おんなじ風は吹いてない

鈴木 とく

とかく変化に乏しい日常の中で、空気の動きにも変化を感じ取るセンスは、若さの現れでしょう。「風」は比喩なのかも。

老いるほど「ありがとさま」が口癖に

阿部 良子

感謝の気持ちを、普通の「ありがとう」ではなく「ありがとさま」で表現。反応の良さに、習慣化したのはうなずけます。

先生と呼べる政治家居ない国

王田 佗介

相次ぐ政界スキャンダルだけでなく、政策そのものへの疑問が広がり、「先生」ととても呼べないとの批判は強烈です。

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