趣味
2023年11月14日
「日に一つ新しい事脳元気」2023年11月入選作品|老友川柳
老友新聞2023年11月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
日に一つ新しい事脳元気
菊地 幸子
いつまでも若々しくあるためには、新しい物事に触れたり取り組んだりが大切。それを日課にし、脳を刺激。「老友のお手本」と言えそうです。
地 位
残月の儚さ好きな君が好き
王田 佗介
人に好意を抱くのは価値観が一致している例が多いでしょう。老友川柳で愛の告白をなさる若さ。「残月の儚さ」への着眼も、粋でお見事です。
人 位
残暑とは言えぬ九月のこの暑さ
福田 浩明
今年の夏の暑さは異常でしたね。猛暑は九月になっても衰えず、「残暑」の表現はしっくり来ない気分。皆さんの気持ちを代弁、共感を呼ぶでしょう。
五 客
眼の手術終えて明るき空の色
倉澤 登美子
眼の手術、さぞ不安だったことでしょう。眼帯が取れて、初めて見上げた空。心の明るさが空の色とリンクしていますね。
満天の星とたわむれ露天風呂
森井 睦子
温泉で夜の露天風呂、これだけでも贅沢なのに、無数の星を見上げる至福。「たわむれ」という表現が利いています。
戦争はどちらの國も犯罪者。
小林 良一
パレスチナでも戦火が勃発。正義を掲げていても、実態は?国を断罪する戦争体験者の重い言葉。最後の「。」にも注目。
執念のシュートを決めて沸く歓喜
田中 和代
劇的な展開で五輪行きを決めたバスケ男子日本代表。テレビの前で一緒に大喜びした光景がありありと目に浮かびます。
負けぬ気の口が吐き出す大丈夫
中川 栄子
主人公はご自身でしょうか。老いの不安の中、気持ちだけは負けまいとする姿勢が「大丈夫」と言わせるのですね。切なさも。
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