趣味
2021年07月12日
「花も木も風も五月の香りかな」2021年7月入選作品|老友俳壇
老友新聞2021年7月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
花も木も風も五月の香りかな
山根 博子
五月は一年で最も心地良い季節です。数々の花が咲き、木々も瑞々しい若葉に満ちて、気持よい風が吹き渡ります。この季節に薫風と言う季語がありますが、作品の香りはまさにこれです。
地
玄海の風を力に花万朶
櫓木 香代子
玄界灘は九州の北西部に広がる海域です。対馬海流が流れており、年中風が強く荒波の立つ海です。その海風に耐え、むしろ力にして咲き誇る桜を作者は愛おしい思いで眺めているのでしょう。
人
芥に出す本を立読み風五月
岡本 政子
廃品回収のために屋外に出した書物ですが、ふと開いた頁に眼が止まったようです。外は好天で五月の清々しい風が吹いています。つい立ったまま読みふけっています。
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