趣味
2020年08月06日
「緑蔭の病衣の父にまつわる子」2020年8月入選作品|老友俳壇
老友新聞2020年8月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
緑蔭の病衣の父にまつわる子
佐野 磯雄
病院の庭でしょうか、微笑ましい光景です。たぶん母親と見舞いに来た子供、久しぶりで父親に甘えています。父親も嬉しそうですが、切なさも入り混じるひとときでしょう。
地
駄菓子屋の前にたたずむ児の日永
元松 五月
近頃は駄菓子屋を見なくなりました。作品は思い出の光景でしよう。子供達の集いの場でもあった駄菓子屋、誰かを待っている子供かもしれません。日永の斡旋に子供への温かい眼を感じます。
人
夕涼み昭和の話きりもなし
上田 昭子
昭和時代をしっかり見てきた人同士です。当時も縁台などで涼んだ筈、懐旧の念ひときわの様子です。冷房の普及で「夕涼み」の場も失われ、隣近所との会話も少なくなりました。
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