趣味
2018年12月06日
「連山を率い火の山冬に入る」2018年12月入選作品|老友俳壇
老友新聞2018年12月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
連山を率い火の山冬に入る
細川 勲
静まり返った風情の冬山、火山といえども一は見同じですが、その底には噴火の力を宿しています。「連山を率い」で一層その力強さ恐ろしさを感じさせます。
地
稲刈に戦車の如き機器走る
小林 良一
稲を刈り進むコンバインが戦車のように見えた。作者は戦争の恐ろしさを身に沁みて知っている人、そして手で刈った昔を懐かしく思う人でしょう。
人
独り居のわれにも故郷青すだち
王田 佗介
故郷は誰にもあるのですが作者の故郷は酢橘が特産のようです。そんな故郷と酢橘があれば独り住まいも寂しくない、と言う心強い主張です。
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