趣味
2025年02月25日
「することのなき静けさや霜の夜」2025年2月入選作品|老友俳壇

老友新聞2025年2月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
することのなき静けさや霜の夜
田原 きよ子
「することのなき」は何もする必要がない身なのか、或いはなすべきことはしてしまったひとときかもしれません。いずれにしてもこの静かさに物足りなさ寂しさ覚える作者、霜の夜にこの心情が募ります。
地
去年とは違う卒寿の冬支度
鈴木 曻
高齢になると年ごとに心身の衰えを意識します。九十歳ならこの思いひとしおでしょう。寒い季節を過ごすための準備も年々違うのです。この冬を元気に過ごそうとする意気込みを感じる冬仕度です。
人
したたかに火山灰を浴びたる葛の花
本村 忍生
葛は旺盛に繁茂する植物です。火山灰(よな)を浴びてもその活力は損ないません。厳しい環境のもとでしっかり咲いている花、愛おしく思わせます。
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