趣味
2024年04月15日
「続々と追い抜いてゆく冬帽子」2024年4月入選作品|老友俳壇
老友新聞2024年4月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
続々と追い抜いてゆく冬帽子
佐野 磯雄
後ろを歩いていた冬帽子の人に次々追い越される作者、若い時は追い越す側だったでしょう。わが身の不甲斐なさを託つ心情が「続々」にしのべます。
地
日向ぼこ遠き思い出よみがえる
松岡 ツルエ
遠き日のことは何事もいい思い出として残りやすいですね。まして身も心もやすらぐ日向ぼこの場でよみがえるのですから、格別素敵な思い出でしょう。
人
開かんとする老梅に声かける
糸井 榮
いまにも開きそうな梅はひときわ清らかで気品高いおもむきを備えています。この梅を賞美する声、老梅ですから労りをこめた称賛の声をかけたくなりそうです。
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