趣味
2023年06月15日
「川音も透きとおりけり青楓」2023年6月入選作品|老友俳壇
老友新聞2023年6月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
川音も透きとおりけり青楓
岸 慶子
川の音を聴覚ではなく視覚で捉えたのがいいと思います。青楓は若葉の頃の楓ですが、この取り合わせ、初夏の季節の清々しさひときわの大気を感じさせます。
地
つまづいて幼な児が這ふ花見ござ
荻野 徳俊
まだ足許のおぼつかない幼児でしょう。でこぼこの地に敷いた茣蓙ですからつまずきやすいのですが、転んでも這う手段があります。この元気な幼児を交えた花見の宴楽しそうです。
人
食卓のさびしさに置く冬苺
糸井 榮
冬の苺は貴重です。デザートでしょうか、苺が加わったことで食卓は華やぎました。作者の心にも華やぎをもたらす苺です。
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