天

短夜の寝ては起こさる介護かな

稲田　知司

介護をする人の苦労は昨今社会問題にもなっています。その一端を垣間見るような作品です。厳しい日々お体大切にと祈ります。

地

病む人と瀬戸の夕焼見ていたり

早川　寿美子

夕焼は夏が一番美しいので夏の季語になっていますが、病む人にとってはこの美しさが切なくもある、そんな病人を思い遣る作者に哀しみ広がります。

人

義捐金募る学生青葉風

飛田　芳野

熊本震災の募金かもしれません。街頭で呼び掛ける若者達の姿に清々しさを感じた作者の気持が季語からしのべます。