趣味
2022年03月22日
「初の賀状に 嬉しい便り 春を一筆 福寿草」2022年3月入選作品|老友都々逸
老友新聞2022年3月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
初の賀状に 嬉しい便り
春を一筆 福寿草
惣野代 英子
「初の賀状」とは身内のお孫さんなどからの年賀状でしょうか。福寿草をさっと描いてのご返草を喜んで受け取ったことでしょうね。
地の位
いつの間にやら 相撲に夢中
歳を感じる きのう今日
明日の取り組み 力士の姿
元気もらって延びる腰
冨田 いつ子
大相撲が始まると一日に示(しめし)が付くようで、テレビ席という特等席での声援が始まる。
人の位
マスク美人を 気取って会釈
はてな どなたと知らん顔
倉澤 登美子
女性同士の鬩(せめ)ぎ合いでの素通り。火花が散りそうですね。
十 客
仕事終って 四国路巡り
先祖供養の 寺巡り
菊地 幸子
四国八十八ケ所。弘法大師御修業の遺跡を巡られたご様子。同行二人の杖と共に。
声の年賀に 面影浮かぶ
積もる話に 花が咲く
手銭 美也子
電話での友人の初声。つい話が長びくのも、互いの顔を浮かべて話すから。
元日長男 二日は次男
ほんに楽して 有難い
藤本 洋子
一人住いも二十七年、とお書き添え。お正月の率直な感謝のお気持ですね。
唐土の鳥が 渡らぬ先にと
歌って刻む 七草よ
岡本 政子
中国からの妖鳥(ようちょう)が日本に渡って来ないうちに、体に良い物を口にしましょう、と歌いながら作る七草粥。せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ、これぞ七草。
匂い立つよな 晴れ着の君と
二礼二拍手 覚める夢
王田 佗介
初詣の夢をご覧になったのですね。初夢では無さそうですね。
株は株でも コロナの株は
始末悪いぜ しぶとくて
鈴木 曻
証券取引きの株券や植物の切り株などと違って……。
月に一度の 病院通い
きまり文句の どうですか
小林 良一
先生もその言葉掛けから始めるのが患者さんとのよい触れ合いなのでしょうね。
雪の朝でも 初音を聞けば
心待ちする 春のくる
岸 慶子
勿論、初音は鶯。
みかん箱買い コロナの予防
ヒ孫の好物 ビタミンC(ベタモン・チー赤ちゃんことば)
櫓木 香代子
みかんは風邪ばかりでなくコロナの予防にもなるのですね。ヒ孫ちゃん言葉が可愛い!
みかんむき方 アナタはどちら
妻は 上から ワタシャ下
山田 浩司
新聞の読み方も、一面からの人や三面記事からの人など、癖・習慣はご夫婦でも色々ありますね。みんないいのでしょうね。
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