趣味
2021年01月18日
「下手の横好き まだまだ燃える 多読見聞 歌ごころ」2021年1月入選作品|老友都々逸
老友新聞2021年1月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
下手の横好き まだまだ燃える
多読見聞 歌ごころ
冨田 いつ子
体調ご回復のご気力が作中に漲っています。
地の位
コテージ泊まりに 孫子(まごこ)が誘い
小人(こびと)も出そうな 夢一ト夜
手銭 美也子
「小人も出そう」がお婆ちゃんの喜びを良く表しています。
人の位
寄ってらっしゃい 車を止めて
美人柿剥く 道の駅
王田 佗介
素通りさせない、あの手この手。
十 客
柚子に包丁 当てれば部屋に
冬の香りが 溢れ出る
向井 智恵子
食膳に風呂場に、柚子は冬の生活の香りですね。
ほっぺ落そうに 焼芋焼けた
食べにおいじよよ 待ってるよ
岡本 政子
「おいじよよ」の方言で誘われては行かざなるまい。皮まで美味しい焼き芋が目にうかびます。
捨てる傘なら もったいないと
手提げ袋と 杖作る
山田 浩司
エコのお手本ですね。
やっと来た来た 涼風嬉し
好きな服着て お買物
鈴村 三保子
待ちに待った秋。シルバーカーで、マスクを忘れずに…と別の作品で歌ってます。
コロナ騒ぎで 会えない貴方
思い欠けます 十三夜
鈴木 曻
豆名月・栗名月・後の月などと呼ばれる十三夜。すすきや月見団子も想い出の彼方。
明日(あした)逝くとも 分らぬ身でも
おしゃれしたいと 買う上衣
勝亦 はる江
ご自分を客観視して、女の業(ごう)とも言えるおしゃれ心を表しましたね。
寒い夜には 熱燗つけて
女房お酌の 夫婦酒(めおとざけ)
惣野代 英子
村田英雄や大川栄策のなどが胸に浮かびますね。
仲間十人 公園掃除
月に二回の 友白髪
櫓木 香代子
共(又は友)白髪は夫婦揃って長命であることを言いますが、この作では年寄りの仲間同士を友白髪と表して面白い。
未だか未だかと 家族で眺め
月は真ん丸 十三夜
高木 まつ
今年は10月31日(土)で、46年ぶりのハロウィン満月でしたね。
コロナコロナの 流行言葉
早く消したい 世界から
鈴木 とく
ホントですね。
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