趣味
2024年07月25日
「世界平和を唄った時の 五輪音頭を今一度」2024年7月入選作品|老友都々逸
老友新聞2024年7月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
世界平和を 唄った時の
五輪音頭を 今一度
鈴木 とく
永六輔さんが『歌う学者』と呼んだ「お客様は神さまです!」の、あの三波春夫が懐かしい。
地の位
白い浮雲 青空映えて
逆さ筑波の 水鏡
王田 佗介
筑波山が水鏡を使ってのお化粧中。白雲や青空も応援して呉れていますね。
人の位
「ばんじまして」と 挨拶交わし
互いに見せ合う 万歩計
手銭 美也子
島根の方言で「ばんじまして」は「ごくろうさんでした」。夕方、仕事帰りに交わす言葉で、心がホッとするとのこと。
十 客
街にポツポツ 見る鯉のぼり
国旗ゆれるは 我が家のみ
岸 慶子
「こどもの日」という国民の祝日となった端午の節句。菖蒲を軒に差し、鎧兜を飾った昔の家の座敷が懐かしい。
ひとの事かと思ってました
ボケが そろりとやって来た
山田 浩司
ボケとは、そういうもんなのでしょうね。
煙草右手に でっぷりお腹
顔を真っ赤に むせた過去
佐野 磯雄
男性が煙草を吸うのが当り前の時代が遠い昔に在りましたが、今はオール禁煙時代にななかはりましたね。でっぷりお腹も流や 行らなくなりましたね。
桜が一気に 膨張したよ
唐津街道 春景色
櫓木 香代子
唐津街道の春の華やかさを読み手によく伝えています。
空き巣が入って あちこち捜し
足あとだけを 置いてった
岡本 政子
きっと実体験の作でしょう。嫌なお気持ちでしょうが、泥棒と鉢合わせせずに済んで良かった、とも言えますね。
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