趣味
2024年04月02日
「相撲巧者よ 相手の体を 起こしておいての 肩透し」2024年3月入選作品|老友都々逸
老友新聞2024年3月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
相撲巧者よ 相手の体(たい)を
起こしておいての 肩透し
王田 佗介
作者の「相撲観巧者」振りがよく表れています。
地の位
八十路過ぎたら 見栄なぞ捨てて
余生楽しく なあお前
鈴木 曻
「なあお前」が八十路過ぎの男の科白(せりふ)で、とても良い。
人の位
八十路半ばを 過ぎてはきたが
新(さら)の手帳に 夢綴る
岸 慶子
「新の手帳」という見事な言葉に綴る夢とは、どんな夢なのでしょう…。
五 客
雪の富士山 座敷にドンと
杯(はい)を重ねる お正月
菊地 幸子
富士山をお座敷に招き入れることの出来る土地でのお正月酒は、さぞ美味しいことでしょうね。
十三人で 雑煮を祝う
五分で終り おめでとう
岡本 政子
「十三人」と「五分」という数字がお正月のご家族の顔合わせらしく賑やかで嬉しい。
二国の戦争 懲りずに止めぬ
平和のためだとする主張
倉澤 登美子
どの二国かはすぐお判りですね。いつの時代の如何なる戦争も「平和の為だ!」と主張しますね。
孫はCA 器量もすぐれ
ノッポキンパツ ウェディング(外人)
櫓木 香代子
CA(キャビンアテンダント)は美人さんが多い。そのお孫さんの結婚相手が、金髪の外人で少々ご不満?それともご自慢?
春と見まがう 冬の日なれど
まだ初雪(はつゆき)で 春遠し
小林 良一
豪雪地帯にお住まいの作者の待春(たいしゅん)の歌。
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