趣味
2023年08月21日
「手作りセーター 素敵と言った 一期一会の誉め言葉」2023年8月入選作品|老友都々逸
老友新聞2023年8月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天の位
手作りセーター 素敵と言った
一期一会の誉め言葉
倉澤 登美子
手作りのセーター如きに「一期一会」は大袈裟と思うかも知れないが、そう思えることがあるのが人生であり人情というもの。
地の位
夏は冷酒 焼酎 梅酒
秋は新酒が 顔見せる
岸 慶子
飲み手は事につけ、お酒の顔を見たがるものなのです。
人の位
幼馴染みと パッタリ逢った
コロナワクチン 六回目
手銭 美也子
私もコロナワクチン接種会場で同じ経験をしました。六回も足を運ばせられれば何かが起こりますよね。
五 客
早苗さみどり 田圃に筑波
映す見事な 水鏡
王田 佗介
サ音が導く快調なリズムに筑波山を大きく映す水鏡の田圃がはろばろとしていて快い。「水鏡」の止めは、初代都々一坊扇歌作とされる五字冠の「白鷺が小首よ傾げて片脚上げて(二の脚踏んで)やつれ姿の(を)水鏡」の名歌がすぐ思い浮かびますね。
手での田植は 十日はかかる
今は機械で 小半日
岡本 政子
十分の一の苦労で済むなら楽しみの多い人生を送れますね。
「歌(カラオケ)」自治会 コロナに負けて
恐る恐るで 減るばかり
櫓木 香代子
楽しみの「カラオケ」会も、緊張の「自治会」も、今のところコロナ奴に負けっぱなし。
こんなあばらや 良く来てくれた
先ずは一服 抹茶でも
山田 浩司
心を込めて立てる一服の礼こそ、茶道の本質なのかも知れません。
山又山の 吊橋わたる
若いカップル 今日門出
鈴木 とく
新婚の御両人への祝吟。これからの人生、色々な困難に負けず、頑張って下さいね。
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